第44章 ホークス オリジン
「え?今からふけるの?オレも連れてってよ」
「えっ!?ホークスさんもですかッ」
ホークスは顔を私へと向けた。
ニコニコ笑いおしぼりで私の手を痛いくらいゴシゴシと拭いた
「せっかく良い感じだったのに…ねぇ、神楽さん?」
「そうなの?」
「いや…全然良い感じなんて事は無いです」
そう答えるとサイドキックは“はー!?”と声を上げた。その声に体がビクリとした
「気持ち良くさせてあげるって言ったらエロい顔したじゃん!そんなのエロすぎるし!!ズルかッ!」
「そ、それはっ!!」
ホークスはゲラゲラと笑い羽をバサバサと動かし私の目の前に羽を広げサイドキックに話しかけた
「分かるよ!気持ち分かる!!女子高生でエロいってAVに良くあるから食いたいの分かる…うん、
制服って憧れるよね、しかも、天下の雄英!!あのシリーズは凄いからなー」
ホークスがそう言うとサイドキックが嬉しそうに笑いお酒を口に含み飲み込むと
「そうなんですよッ!!男の浪漫なんですよっ!!あのシリーズ本当、凄い良くて…ホークスさんやっぱり分かってくれますか!?オレは経営科編が1番良かったです!!」
ホークスはクスクス笑ってサイドキックの話を聞く。
ホークスは本当に人の心に入り込むのが上手だ…そんなふうに思いながら話を後ろで聞いていた。
羽が折りたたまれて、それでも、ふわふわな羽が顔の近くにあってつい頬をピタリとくっつけてしまう。
ホークスの香りと私の香り触れればまたあの時の熱を思い出して抱きつきたくなる。
すごく、小さな声で
「ねぇ、ホークス…私、早くしたいなぁ」
と言うとホークスはどちらの会話に合わせたのか知らないけれど
「オレもー」
と返してきた。それが嬉しかった。