第44章 ホークス オリジン
けれど、仕事に関する事できた以上ちゃんとしておきたかった。
「はい、よろしくー…プロの現場よく見ていってね?礼節をわきまえてて素晴らしいね。どこかの事務所のサイドキックとは大違いだよ」
そう言うとホークスはケラケラと笑って応接ようの椅子に腰掛けた。
「まさか、会ってすぐナンパするとは思わなかった…ごめんね嫌な気持ちになったでしょ?」
「確かに驚きました…」
「後で説教しておくから…許してあげて」
そう言うと立ったままの私を見つめて
「この間も思ったけど、制服姿可愛いよね」
その甘い視線にどきりとした。
「ホークス…limeで制服で来てって書いてあったのって…変な意味じゃないよね?」
「変な意味って?」
質問が質問で返される
ホークスが立ち上がり近づいて来る。近くにきたら次は顔が近づいてきて唇が触れそうになりキツく目を閉じる
コンコン
その音にホークスは顔を離して、いつもの声色ではーいと返事をした。
肩に手をおかれて顔が離れる瞬間に
「お預けかぁ、残念。」
と呟いて自分の椅子にホークスは腰かけた。
「どーぞー」
立ち尽くす私はどうして良いのか分からずに開く音のする扉を見つめた
「ホークスさん、さっきはすみませんでした」
「お疲れ様。…あのさ、普段気軽に話が出来ない高校生で…しかも、可愛いからって仕事するつもりで来てるインターン生に対してあの態度はだめだよ?…あと、声かけるにしてもやり方あるよね?…オレを出しにするのは無し。ちゃんと、神楽さんに謝って」
「気を付けます…申し訳ありませんでした」
そう言って深々と頭を下げられた
「許さなくていいよ!おじさんきも~いって言ってあげな!」
「流石にそれは傷つきます…」
仲良さそうにホークスがヤジを入れる
「あ…いえ、本当に大丈夫なんで、頭を上げてください」
そう言うとサイドキックは顔を上げてごめんね?と小さく言った
「あと、この子…がなんて言ったか知らないけど、彼氏いるよ」
その言葉にホークスの方を思わず向くけれど、ホークスは窓側を、向いたのか椅子の背もたれしか見えなかった
「初対面なヤツに本当のこと言うわけないだろ…」
そうなのってサイドキックに言われたけどなんで答えていいか分からなかった。