第44章 ホークス オリジン
「着いた…福岡って遠いんだ…ホークスこの距離行き来してたとか…凄すぎ」
1人でブツブツと呟いて
空港から外へと出る、辺りを見回すとヒーローっぽい人がいてこちらに寄ってくる。
雄英の制服なんて着て空港から出れば確かに目立つよな…
「あ!居た!こっちです!!初めまして…ホークス事務所のサイドキックです…ホークスさんに言われてお迎えにあがりました!そのまま事務所に連れてくるように言われてるんで…」
そう言うと事務所があると言う方向に歩き始めた。
ホークスが一緒に居るかもしれないと思っていた私は少しだけがっかりした。
「雄英の何年生なの?ヒーロー科?ホークスがインターン受けるなんて珍しくて」
「あ!いえ、私、サポート科です。あと、まだ1年で…今日からよろしくお願いします」
「え!?サポート科!?…へー…君みたいな普通に可愛い子もいるんだ」
その言葉に、少しだけ驚いた
可愛いとサラッと言うから
「なんか、サポート科って…なんか体育祭のイメージ強すぎて…ハハ…あの子可愛いのにいつもあんな感じなの?」
遠い目をして喋る姿がきっと発目さんの事を指してるんだと思った。発目さんは可愛い、スタイルも良いし。
だけど彼女曰くベイビーにしか興味がないみたいで人の目を気にしない
私は…そんな発目さんに憧れていた。
。
ホークス事務所にはまだ着かなくて
隣で歩くサイドキックとの会話が続かない
「あの…サイドキックってどんな仕事をしているんですか?」
「ホークスの後始末だよ…早すぎて追いつけないから」
そう笑う彼は少し恥ずかしそうだった。
突然顔を覗き込まれて足が止まってしまう
「ねぇ、神楽さんは彼氏いるの?」
「私ですか?…居ませんよ」
この回答は本当に悲しくなる。
「え?本当ッ?えー…そしたらオレが立候補していい?」
その返事に顔が引きつった
「高校生を揶揄わないでください…よ」
「揶揄ってないよ?オレ、ホークスのサイドキックだし…ヒーローだよ?彼氏にしたら自慢出来るでしょ?」
その言葉に眉を潜めてしまう。
けれど、これから何日か過ごさなければならない相手に変なことは言えずに黙って脇をすり抜けて歩く。それでも、アピールは続いて煩く思えた…早く事務所にと思い歩くスピードを少しだけ早くした。