第44章 ホークス オリジン
その言葉を聞いて荼毘は笑う
「やっぱりたまんねぇなぁ!凛ッ…最高だッあれだけ犯してやっても、まだ他の男の道具になってんのか!!」
「んー…話が読めないな?お前凛ちゃん知ってんの?犯したってなに?」
知らない振りをして辻褄を合わせていく…
一個でも間違えたら築き上げた信用がなくる
荼毘は凛ちゃんの事となると饒舌だ
けれど、問題はは
コイツの口から凛ちゃんの名前が出るたびに黒い感情に埋め尽くされて冷静さを無くしそうになる
「アイツのことは全部しってる…お前、あの日居なかったから知らないだろ?…凛のこと隠されてたもんなァ…神野で可愛がってやったんだよ、死柄木のせいで堕としきれなかったけどな…」
ああ、ハラワタが煮え返りそうだ。
今ここでコイツを殺してしまいたい…
「ホークス…怖い顔してるぜ?」
「ああ…嫉妬」
「くははは!正直だな!ヒーローホークス…どうする?仲間になるために凛を連れてこれるか?」
断れない
断ることは許されない
「分かった…明日雄英に行ってみる…」
「3日後連絡する…その日に連れてこいよ」
「雄英に断られたら連れて行けないから…」
「そしたら、お前の事は仲間には入れない…サヨナラだ」
その回答に頭を抱えそうになった。
散々凛ちゃんに言い続けた
利用価値
は確かにあった。
けれど、オレは選択肢を間違えた。
あの日、君が可哀想に思えたん…だ
ごめんね
凛ちゃん
こんな、汚いオレを君の力で助けてよ