第43章 42.5
「凛ちゃん?」
『ホークスが電話くれるなんて珍しいね』
嬉しそうな声で電話に出て可愛いな…
声を聞くだけで先程までとは違う気持ちよさを感じて目を細めてしまう。
「ッ…なんとなく、声聞きたくなって…愛猫がプレゼントまでくれるから嬉しくて」
適当な話をして会話を続ける
『最後まで個性使わなくて良いって言うから…』
「嬉しかったよ…ありがとう」
『良かった…』
ああ、やっぱり凛ちゃんを虐めたい。可愛い愛猫…。
「凛ちゃん…オレの事忘れられた?」
忘れられたい、忘れて欲しくない矛盾の感情。
目を閉じればイチゴの香りときみの声
『全然?…好きだよ』
打ち付ける腰のスピードが速くなる。
「もう一度言ってよ」
『ホークスの事が好き。私を思い出せた?』
思い出してるから、こうやって他の女を使って贅沢な自慰してんだよ…
虐めたい、鳴かせたい、触りたい…
けど、本心なんか言えない…
「そこはノーコメントでいくよ。じゃ、切るね」
そう伝えると電話を切って女の口を抑えたまま腰を振りイキそうになるとモノを引き抜いてゴムを付けたまま外へ吐き出した。
「はぁっ…」
「最低…」
「感じてたくせに…ねぇ、こんなの虚しいだけだし、早く例のやつにオレの事紹介して終わりによ…」
「…ここが連絡先、もう、私に関わらないでよね!」
そう言って女は身なりを整えて出て行ってしまった。
最低
そう言われても何とも思わない。
心が麻痺している訳じゃない
全ては平和のためだから