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想像の種【R18 ヒロアカ】

第6章 06 ※切島



「オレは、凛の事好きだ…個性を使ってもらうわけじゃないとしたら…今のはっ!…セッ…く…だろ!!…まだ…オレだと責任取れねぇし…のにオレは、誘惑に負けちまったー」

「あははは!!切島くん優しいね」


髪の毛のセットが崩れて前髪が出来ている切島くんは1人で頭を抱えて丸く埋まってしまう
その姿の可愛さと優しい言葉で暖かい気持ちになった


「つーか…凛って呼んでもいいか?…あと…さっきみたいに名前で読んでくれね?」
「…分かったよ…鋭児郎くん」

嬉しそうに、鋭児郎くんは私に笑顔を向けてくれた。

「んっ…サンキュ!…でさ、凛…オレから言うと塩送るみたいで嫌なんだけど…抜け駆けしちまったし…言うけど…担当してるヤツらみんな…お前のことが好きなんだよ…だから、苦しんでんのお前だけじゃねぇよ」

「…えっ?」

鋭児郎くんは私の肩を掴み真面目な顔をしていて嘘を付いているようには思えなかった…
みんな…私のことが好き?どういう事?

「…つーか…好きじゃない奴とやれって余裕ないオレらには難しくね?」


「でもっ!!」

みんな、好きだなんて一言も言わないと言いかけて言葉が詰まってしまった
言えるわけがない…そんな事、もし言われたら私はまた苦しんだ顔をしてしまう…みんな、それを理解してくれていたんだ…私は馬鹿だ。
けれど、詰まった言葉に鋭児郎は答えてくれた

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