第31章 31
今日は、1人でご飯を食べる事はなさそうだった。
ふと、時計を確認すると既に10時だった。焦凍との約束に遅れては困ると服を選ぶ。
日差しはまだ厳しそうだ髪の毛をゆるく巻き髪の毛を縛るサイドの毛を引き出す、黒髪のストレートは夏には暑そうに見えてしまうから今できる簡単なオシャレだった。
服装は白色の袖がレースフリルになっている半袖に黒の棒タイを付けて、裾が切替になっているグレーのチェックスカートを身につけた。
全身鏡で確認をし、ファンデとアイシャドウを塗る。唇へ軽く色をつけてグロスを塗ると何となく流行を取り入れた格好になった気がした。
それでも、約束の時間には早くて前に買った雑誌を開く。
そこには、先ほどまでソファーに座っていた人気ヒーローのホークスが口元を隠して時計を、つけている写真があった。時計の広告だろうかその写真を見るとあまりの格好良さに胸がキューッと痛んだ。
ホークスが載っているからと買った雑誌が何冊かあってそれを乱雑に机に置いていた。けれど、本人が来ると分かっている今その雑誌を今までと同じように置いておく事が出来ず、ウォークインクローゼットの中に仕舞い込んだ。
ホークスの事を考えると胸が苦しくなったり焦凍は、この痛みがなんなのか分かるかな…タイミングがあったら聞いてみようかなとそんな事を考えていた。