第31章 31
相澤先生にもと思いトーク画面を開く…ふと、マンダレイとの会話を思い出して送るべきなのか悩んだ。
合理的に判断した結果、優しくしてくれたりあんな風に接してくれていた。
その事実に複雑な感情が蘇る
“帰りました”
それだけ、送信するとすぐに既読になり、返事がすぐに帰ってきた。
猫のスタンプで了解
それだけだった。事実を知ってるのにそれだけか!と言いたくなった。
電話が震え通話ボタンが表示され、受けるボタンを押す。
『凛?』
「あ、焦凍?」
『体大丈夫なのか?』
「うん!全然平気」
『なら良かった…』
「ごめんね、来てくれたのに…」
『いや…凛、正直に答えてくれ。どうしても辻褄があわねぇ、あの時、エッジショットが救出したのは凛か?』
思いがけないその質問に間が開き
“嘘をつくな”
と前置きをされて、スマホを持つ手が震えた。
本当の事は勝己くんだけに言ってよくて…ほかの人はダメなんだそう分かっていても、全て理解してしてそうな焦凍に嘘をついてボロを出すのが怖いそう思い黙ってしまう
本当の事を伝えてしまおうそう思った…