第23章 23 ※死柄木
だれか、助けてよ。視界が歪み始め、頬に水が流れた。
「こんな…こんな個性なんて…いらない」
死柄木に言っても仕方がない事なのにボロボロと溢れる涙は止められなかった。
今まで、誰かに対して口にしなかった事を先程会ったばかりの敵に伝えて何の意味が有るんだろうか。
呼吸が荒くなる。息が苦しい。身体が熱い。
「くるしい…熱いッ」
「…本当に毒だったなんてなつくづく運がない女だな」
「ち、が…これッ…」
知ってるこの熱さ、この苦しさ…。あの日と一緒だ。
何もしてないのに濡れてくる。
誰かに触れて欲しい。
入れて欲しい。
歯止めの効かない性欲に溺れる。
目の前には死柄木が居る、そう思い彼に縋り付く。
「これ、媚薬ッ…やだぁ…助けてぇ」
「必死だな」
「はぁ…むりぃ…」
そう言って死柄木に深いキスをして彼を押し倒した。必死に唇を重ね、舌を入れ込む。
死柄木は驚いた顔をしたがその必死さが面白いのか、私の行為を止める事をしなかった。
キスをしながら死柄木の下半身に手を伸ばしズボンの上から彼の物が有るであろう場所を撫でる
「泣きながらする行動じゃないな」
「っ…ッ… 死柄木が変なもの…飲ませるから…」
「…毒じゃなくて良かったな」
喉を鳴らして笑う声が、本当に楽しそうで1人で必死になってる自分が悔しかった。
彼の物が硬く少しずつ大きくなる。死柄木は押し倒された体勢から体を起こし座り直す
一方の私は彼の足の間で、唇を貪るようにキスをして大きくなり始めたモノをズボンからだす。入れて欲しい欲に耐えられず扱いている右手をそのままにし左手を自分の下着の中へ滑り込ませた。