第2章 後編
突然口付けられ、は目を見開いた。
でもそれはすぐに離れて直後、強く抱きしめられる。
その力はとても強くて、苦しいほどで。
「好きだよ」
耳元で聞こえた、はっきりとした声。
ずっと、聞きたかった言葉。
ずっと求めていた言葉。
「好きだよ。オレは、ずっとのことを愛している」
嬉しくて。
嬉しくて。
の目から止め処なく涙が溢れた。
「トランクス……!」
信じていいのね?
もう、離れていかないよね……?
確認するようにはトランクスの背中に両手をまわし強く抱きしめた。
それに応えるように、更に力を込めてくれるトランクス。
「ごめん。オレは、を守ってあげられなかった……」
苦しそうに搾り出すような声。
「本当は、に会う資格なんてオレにはないんだ」
「そんなことない!」
顔を上げて言うと、真剣な瞳とぶつかった。
「でも、もしまだがオレを許してくれるのなら……」
その後、少しの空白。
彼の顔が赤い気がするのは、夕焼け空のせいだろうか。
トランクスがゆっくりと口を開く。
「、オレと結婚してくれないか?」