第4章 04
けれど、たまたまその光景を見た旦那様は激しく怒り私と焦凍を近づかせないようにした。
バチン
乾いた音と共に私の体は床に打ち付けられた
叩かれた左頬は叩かれたばかりなのに腫れはじめ威力の高さがすぐ分かった
「いたいっ…」
「黙れ!!子供と思って黙っていたが…女は女だな!!」
「だ、旦那様!!」
「うるさい!!貴様らも首にされたいのかっ…」
私を助けようとしてくれた仲間のみんなはその言葉に口をつぐんでしまった。
その後、私は吐いても殴られ続けた。
「お前は召使いだ、焦凍とは身分が違うそこを理解しておけ。そして、これ以上誑かすなよ…」
「はいっ…だ、旦那様っ」
「自分の口から言ってみろ」
「焦凍…様に…は召使い…以上の気持ちも関係も持たない…ですっ…私は焦凍様とは身分が違います」
涙が止まらなくて言葉一つ一つを紡ぐたびに血と涙が止まらなかった。
「よく覚えて置くんだな…」
私の初恋はここで終わってしまった。