第3章 03
「ちっ!!違いますっ…私なんて恐れ多い…し、轟さ…くんに失礼になってしまいます」
「えー!違うのー!!」
「A組で初めて彼女持ち誕生かと思ったのにー!!」
「残念だわ…けど、失礼なんて言わなくて大丈夫よ」
「けど…今から発展する可能性もあるじゃん?」
「せやね!!」
「確かにそうですわ!」
そう言われ全員がこちらを向く
その目は完全に期待している…
「あの…私、とど…」
「凛?」
声をした方を見ると焦凍が立っていてこちらに近寄ってきた
「凛が教室の中に入ってるなんて珍しいな…」
「芦戸さん?に中に入れてもらって」
「芦戸に?」
焦凍がチラリと芦戸さんを見るとえへへーっと笑っている
その様子に、ほかの女子もあははーっとみんなが合わせる
「もう、友達になったのか?…凛お前すごいな」
「いえ、そういうわ「そうなんだよー!けど、まだ自己紹介出来てなくてさー!あ!これうちの連絡先だから!連絡してきてー!じゃあ、用事あるから行くねー」
と被せ気味に喋られ私に紙を押し付ける芦戸さんは女子全員の背中を押しさーっと逃げ出してしまう