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平等な死などない【ワンピース】

第13章 出会いと別れのログ


惚れた男の可愛いアピール方法に、レイリーは諸々の感情を堪えるため踏ん張る表情を見せた。ギャバンはクマラを恋愛対象としては見てないが、酒仲間という事もあり少し共闘を考える

そうこうしている内に後方からロジャー海賊団船長、ロジャーが「お前ら!代われ!」と意気揚々とした声で侍の前に出る。侍の放った一撃はロジャーの覇王色を纏った一撃に負け、そのままの勢いで侍へとぶち当たった

何とか攻撃をガードした侍に入れ替わりで白ひげが後方から現れ、覇王色を纏った攻撃を行う。ロジャーも同じ方法で攻撃を繰り出し、お互いの武器ではなく“覇気”がぶつかりあった

ビリビリと肌に電流が走るような感覚に、ロジャーは周りの事考えてんのかと思いつつ、クマラは気絶しかけのシャンクスとバギーの方に援護へ向かう。ナイフを振り下ろした敵を蹴りで元いた場所に戻し、今にも倒れそうだった二人の背中に腕を伸ばす

「全く、戦闘になったロジャーの暴れっぷりにも困ったな」

力の入らない二人を脇に抱え、襲い来る敵海賊を足だけで一掃するクマラは子供たちのことを考え距離をとりつつ味方の援護を続けた。意識がはっきりしてくれば戦闘に戻りたがるシャンクスだが、前線は控えることを条件にクマラの腕から離れる

「お前はどうする、バギー」
「おっ、おれまだここに────ひぇっ!」

居たい、そう言おうとしたバギーの頬を敵の銃弾が掠めた。先程よりも密着する形でバギーはクマラに抱き着き、そしてすぐにクマラの近くも中々危険であることに気付く

「いい度胸だ、しっかり掴まってろよ!支えてやれんぞ!」
「ひょえ~~!!」

二脚で嵐脚を放つ為クマラは地面に両手を着き交差する嵐脚を相手に放つ。致命傷を負わせる気がないにせよ、前線で戦うには不十分な傷を負わせる事には意欲的な姿勢を見せた

クマラの超人的身体の性能上、身体が大きく揺れる事も仕方ない。バギーはクマラに抱き着きつつ、死ぬ事は無いが恐怖を煽るその動きに涙を浮かべるのであった
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