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平等な死などない【ワンピース】

第13章 出会いと別れのログ


ある日、ロジャー海賊団はとある島で海軍を迎撃し圧勝という形で海軍達を伏した。クマラの元海軍所属という経歴から情半分、この程度で俺たちは倒せないという威圧半分で近くの支部付近まで流してやるロジャー海賊団。本部の人間以外とは接触した事はないが、やはり所属していたということもありクマラもあまり手は出さなかった

「クマラは情がわくととことん温くなるタイプだな」
「こんなもんじゃないのか」
「人による!」

笑いながらクマラの背中を叩くロジャーに対し、レイリーも確かにと頷く。まだまだ分からないことだらけだとクマラは腕を組んだ

そんな中、島に居た鳥達が慌ただしく空に飛び立ち始める。岩の上で双眼鏡を覗いていたバギーは随時報告を続け、ロジャーやレイリー達はそれを聞き口角を上げた

「アイツら等々来やがったみたいだなぁ!」
「航路が近かったから重なるとは思ってたが、予想よりニつ早いな」
「お前ら準備しとけー!!」

楽しみだと言わんばかりに味方に呼びかけるロジャーを他所に、クマラは呆れたと言った様子でため息を吐いた。血の気が多いロジャーは、相手が強ければ強いほど盛り上がってしまう困った体質者。クマラの気苦労は耐えない

少しして、バギーが話していた方向からとある団体が姿を現した。一際デカい図体の船長らしき人物は、ロジャー海賊団を見て高らかに笑い始める

「ロジャー!おめぇこんな所にいやがったのか!」
「お前らも薄々気付いてたろ!俺達とかちあうことは!」

ゲラゲラ笑い合いつつも、お互いの間には殺意が見え隠れしていた。今にも戦いが起こるとクマラが身体に力を入れた途端、戦いの火蓋は切られる

白ひげ海賊団側から奇抜な見た目の男が、ロジャー海賊団側に立つクマラの方へと猛スピードで走りよってきた。その手に握られた刀に警戒したクマラだが、その横にいたレイリーとギャバンが各々武器に手をかける

「面白ぇ!クマラを狙ったこと後悔させてやる」
「それはいい。侍とやってみたかったんだ」
「おい俺もやりたいぞ」

クマラも経験したことの無い戦いに探究心が湧いたのか、俺も俺もと自分より小さい二人の服の端を引っ張ってアピールする
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