第1章 落ちて…その先…
「ぎゃ―――!!!!!!落ちる!!」
ユキはいきなりあらわれた穴に落ちてしまう…
いつもなら、浮遊のアリスで浮いてゆっくり落ちればいいのだが…冷静でいられなくなっていた…
だってさ…私の隣にはウサギ耳を付けた青年が一緒に落ちているし…
「穴の中で騒がないでください!!」
「何でこんな事に…」
確か…私は、生徒会の仕事の後蜜柑やシルバー達と…
蜜柑と…?
…何かが引っ掛かる…
涙も出てくる…
「…思い出さなくていい…思い出す必要が無いんだ…」
(誰…?)
返事は来ない…
前にも聞いた事がある声なんだけど…と考えていると…
地面に着いた…
大きい塔がそびえたっている…
「着きましたよ…ユキ…Wonder landへようこそ」
続けて自己紹介をする…
彼の名前はペーター=ホワイトというらしい‥
ペーターは小さな小瓶を手渡した…
「ユキ…この薬を飲んでください…」
「(怪しい…)お断りします…飲むのでしたら、説明して貰わないと…」
「そうですか…仕方が…ぐわっ!!」
私は咄嗟に氷のアリスで地面を凍らせ…氷の槍を創り出した…
「何をしようとしました…?ペーターさん」
「(汗)…その薬を飲んでいただけませんか?」
「…分かった飲むわよ…」
そう言って飲み干した…
飲まないとここがどこなのか教えてくれなそうだし…
ってか少し苦くて甘い味がする…
その後、あるゲームに勝たないと帰れないことが分かった…
…原因はこの薬を飲んだことが原因らしい…
もう一つの理由もあるようだが…面倒くさいのでほっとく事にした…
…
…
「それでは、また…今度は城にも遊びに来てくださいね!」
「気が向いたら行きます…」
絶対に行かないと思いつつ…
一応、手を振っといた…