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夢過ぎる水溜りボンド

第4章 episode4


…気まずい。。

奥のソファ席に座っていた相方の隣に彼。
その二人の向かいの椅子に私が座る。

「カンタ、しゃべったことあったっけ?」

「いや…ない。名前も知らない。笑」

「おいおいおい!本人目の前に失礼こと言うなよ?」

…なに?この状況。なんで連れてこられたの?
帰りたい。帰りたいよぉ。。お兄ちゃん助けて…
さっきまでの高揚感はどこかへ消えて
前髪の奥の私の瞳には涙が滲み出した。

「Pさんの妹ってのは知ってんだよな?」

「それは知ってる!それだけは知ってる!」

「それだけはヤベーだろ!Pさんの妹、マコトちゃん。
みんなは、わらしちゃんって呼んでっけど、これも聞いたことない?」

「あー…あるわ。。…あるある!」

「絶対嘘じゃん!笑」

馬鹿にされるために呼ばれたの?
折角ライブで凄いって思ったのに…

「もぉイイよ!全部初めましてにするわ!
俺が富永、知ってるよな?こっちが相方のカンタ、佐藤寛太。
今2人で【水溜りボンド】ってコンビでやってて、
んで、今日はマコトちゃんに聞きたいことがあって来てもらったんよ。」

佐藤さんはペコリと頭を下げた。
変わらない気まずい空気…
その時

「おーい!富永くーん!いつも通り?コーラでいい?」

カウンターから様子を見かねてか店員さんが声をかけてきた。

「コーラ3つで!店長ありがとね!」

それにすぐに答える彼。


程なくして、テーブルには3つのコーラが運ばれてきた。
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