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full of love(気象組BL)

第4章 4話


これは10年前、俺たちが17歳の時の回想である....。

雅紀「翔ちゃ〜ん!」
と雅紀が俺の元へ駆けてきた。
翔「雅紀?体調大丈夫なのか?」
雅紀「バッチグー!修学旅行行って良いって許可貰ったよ!」
翔「本当か?良かったね。」
雅紀「うん!じゃあ母ちゃん行ってまーす!」
雅美「雅紀、あまり無理しちゃダメよ?」
雅紀「分かってるって!」
雅美「翔くん、まーくんのことよろしくね?」
翔「お任せ下さい!叔母さん!」
と約束をして修学旅行へ....。
俺たちは同じ班だったので最終日までずっと行動を共にしていた。
俺の家に飾ってある写真は金閣寺に行った時だ。一緒の班の子に撮って貰った....。これが最後の記念撮影になるとは知りもせずに....。
俺たちはその帰りにお守りを買った。俺は雅紀に【健康成就】を....雅紀は俺に【恋愛成就】をそれぞれ買った。
部屋に戻ってそれぞれお守りを開けた。
雅紀「翔ちゃんありがとう。」
翔「このまま元気になれば良いな。と思いを込めました。
雅紀「ふふふ。」
翔「なんで俺は恋愛成就?」
雅紀「翔ちゃんには幸せになって欲しいから....。相応しい人に出会えると良いね。」
翔「うん。」
最終日は、雅紀のリクエストで大阪のテーマパークではしゃいだ。でも、雅紀の身体が限界を超えていたとは知る由もなかったのだ。
テーマパークからの帰還雅紀はとても具合悪そうにしていた。
翔「雅紀、大丈夫か?」
雅紀「あははは....久しぶりにはしゃいで疲れたのかも....。」
翔「今日はゆっくり寝ような?」
と頭を優しくて撫でてあげた。
雅紀「翔ちゃん....一緒に寝て?」
翔「うん。」
と同じベッドに横になった。
雅紀「翔ちゃん....苦しい....。」
翔「え⁈心臓が?」
雅紀「ううん....心が....。翔ちゃんと一緒で健康な身体で生まれたかったな。」
翔「雅紀....。」
雅紀「そうしたら....ずっーと一緒に居られるのにね....。」
翔「何言ってんだよ....。これからも一緒にいるんだよ....。」
と言うとポロポロと涙を流す雅紀。
雅紀「翔ちゃん....今でありがとう....。大好きだよ。」
翔「何お別れみたいなセリフ吐いてんだよ....。」
雅紀「言ってみたかっただけ。」
翔「んだよ、それ....。びっくりさせんな。」
雅紀「ごめん...。」
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