第5章 抗えない運命【占夢】
ノートンくんに襲われてから一日が経過した。
(腰の痛みもひいてきたし、試合でも観戦しようかな…)
あれから僕は部屋から出ずに1人部屋に篭っていた。理由はお尻と腰が痛かったから←
ドアノブをひねる3秒前………コンコン、と誰かがノックしたきた。
『はい、どちら様ですか?』
ガチャッとドアを開けるとそこに立っていたのはイライさんだった。
占「やあ。具合は大丈夫かい?一日中部屋に籠っているから心配でね…」
『お陰様でだいぶ楽になりました!これから皆の試合を観戦しに行こうと思ってたんですよ( *´꒳`*)』
それから少し他愛ない話をして切り上げようと、ドアノブに手をかける僕をイライさんが阻止した。
ガシッ
『イ、イライさん…?』
占「随分と細い腕だね。こんなんじゃあ男を振り解けないわけだ」
ニコニコと笑顔で僕の腕を掴むイライさんに少し恐怖を感じてしまった。
『離して下さいッッ!』
バシッ
占「………私を拒絶するのかい?」
聞いたことのないくらい低い声が、僕の脳を刺激する。
『ぁ、う…ごめん…なさ…』
占「駄目じゃないか。私たちは絶対に結ばれる運命なのだから」
目の前がイライさんでいっぱいになる。
バタンッ
そのまま僕は………この飢えた獣に喰べられてしまった。