第4章 よつば
ばさばさっ
「寝る前まではあったのかな?」
もそもそ
「ありました···」
「寝てる間も···あった··」
「···お布団の中にもない··指輪が···」
「シグマくん泣かないで、まだ探してない所も見てみよう」
ぐすっ、ぐすっ
「うん···」
***
「うーん··どこに行ったのかな」
「···もう、ないならあきらめます」
しゃがみ
「シグマくんダメよ諦めたら」
「だってあの指輪は天音先生と一緒にいたいから··クローバーの意味は···"わたしのものになって"だから···」
チャリ
「ん?··ポッケに何か入って···シグマくん!」
ーーーーー····
「シグマ、今日は明るいですね。何かいい事ありましたか?」
「おはようございます主様。そんな顔出てましたか?」