第4章 よつば
しゃがみ
「私は、ふたりをシグマくんと同じくらい好きよ。安心して」
「なら、明日は私の所に来てください」
「龍彦ばかりずるいですよ」
「まぁまぁ」
(何とか落ち着いてくれたかな)
ーーーー····
(うそ··主様と澁澤さんが天音先生に告白···落ち着けシグマ)
ポケットに入れてある指輪を探す
ごそ··
(あれ··?)
ない
指輪がない
隣のポケットにもない
じわ~··
「うわああん!」
「誰か泣いてる、ふたりともごめんね~先生仕事してくる」
「明日約束ですよ!」
「次は私ですから」
ぱたん
ぐすっ··うっ
「どこに···いったんだ···うぇっ」
ぱたぱた
「どうしたのかな?シグマくん」
くるっ
「天音··せんせ···」
「転んだのかな?」
がばっ
「ないよ~~··指輪がなくなっちゃった~··」
「指輪?··四葉のクローバーかな?」
ぐすっ··
「うんん···」
「それじゃ先生と探しに行こうか」
「···見つかる··?」
「うん、見つかるよ」