第4章 よつば
『寝るもん!』
(みんな早い)
「さてシグマくん、お昼寝しよう····!」
ぎゅぅ···
(天音が···私の隣に···!)
「シグマくん」
ばっ
「あっ、ごめんなさい!」
「今日の帰りちょっといいかな?」
「えっ」
「渡したい物があるからね。さて··きーら、きーら、ひーかーるー···」
歌が聞こえる
優しい手が頭を撫でる
ゆっくり
ゆっくり
天音をはなしたくないから
ぎゅぅ~~~····
(ねないようにしなきゃ··寝たら··天音がいなくなる···天音···天音···)
「···天音···かぁ··さん···すぅ」
「····額のキスは"祝福"」
眠るシグマくんを起こさぬように立ち上がろうとしたら
ずし····っと何かが上と後ろと足にしがみついてる