第2章 At
きゅっ
「一緒に寝てくれないか?」
「もちろん(今日のシグマさん、幼子みたいだな安心してるんだろうね)」
ーーーー···
「電気消しますよ~」
「うん」
パチッ
もぞっ
(天音と寝るのは久しぶりだ···あたたかくて優しくて···)
「···ずっと、このままで··」
「···!」
ぼん!
「あっ··いや違うんだ!···その···!」
ぎゅ··
「今日はシグマさんのわがままを聞きますよ」
「う···うん、ずっと··このまま」
その夜見た夢は
懐かしい、誰かに抱き上げられて···
『おやすみ···私の子、シグマ』
優しい声で名前を呼ばれた。
ーーーーー····
パチッ···
(朝··まだ体は小さいまま)
だけど何となく戻る方法を見つけた