第2章 At
コッコッコッ···
「いつの間にか来て寝てますからびっくりしますよね」
ててて··
「う··うん(小さいから歩幅が合わない)」
コッコッコッ···ピタっ
くるっ
「シグマさん、抱っこさせてくれますか?」
むっ
「それは私が歩くのが大変だからかい?」
「ちがいますよ、私は」
ひょい
「うわっ」
「子供が好きなんです」
かぁ···
「うっ··(いつもより近くて、深い海色がよく見える)」
ガチャ
「ゴーゴリさん起きてくだ···あれ?いなくなってる」
「いつの間に消えたんだ?··挨拶すらなしか···!天音!後ろ!」
「ふぇ?」
がばちょ
「後ろががら空き~~!」
「ゴーゴリさん!?」
「あれ?まだシグマくん戻らないか~··なんかこうしてると親子みたいだね!」