第2章 仮面の裏側 【フロイド・リーチ】
□仮面の中身 (フロイド・リーチ)
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「あ!小エビちゃんだぁ~っっ!!」
「…ピッっ!!…フ、フロイド先輩っ!!」
俺の姿を見ると―ピクンっ。と身体を強ばらせるのが面白くて、今日も腕の中へ閉じ込めた。
「あのねぇ?…今日エッチな夢見ちゃったぁ。」
「…!?…え、あ…そ、そうなんですか?」
今日の夢は、とっても妙な夢だった。
「すげぇ変な夢でさぁ~。ヤバかった。」
「…そ、そうなんです…ね。」
「うん、そうなの。…妙な女が出てきてさ。」
「みょ、妙な女…。ですか?」
「そう、妙な女ぁ。」
ハリウッド女優みたいな派手な女だった。ソレを何故だか組み敷いていた俺は、行為を初めたは良いがとんでもなく萎えていた。
「コイツこの後番になりたいとか喚き出すんだろーなぁ。とか思ってめっちゃ萎えたんだよ。」
「…あー、先輩らしいと言うかなんと言うか。」
とりあえず事は何とか終えて、だるいから出て行けと女に告げるとその女は目を見開いてから当たり前の様に言い放った。