【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第3章 【WelcomeToTheVillains'World】後編
デュースがペンを手に怪物へ向かってく。
顔のない怪物
「カエレ!カエレ!!カエレ!!!」
ユウ
「危ない!!」
デュース
「!」
ドッ
デュース
「ぐあっ……!」
魔法を使う暇もなく、デュースは怪物の腕に薙ぎ払われてしまった。
ユウ
「デュース!」
私は、デュースの元に駆け寄る。
エース
「チッ……ノーコン真面目クンは引っ込んでな!オレが仕留める!」
今度はエースが、怪物にペンを向けた。
エース
「はぁっ!」
ビュルルル!
顔のない怪物
「ウウウウウウォオオォォォオォォ!!!」
ガッ
エース
「ぐはっ!!」
ユウ
「エース!!」
怪物は、エースの風の魔法に難なく耐え、デュース同様エースを蹴散らした。
さっきまで相手にしてたゴースト達とはわけが違う……この怪物強過ぎる!
そのまま怪物は、次はグリムの方へ向かって行く。
グリム
「ふぎゃぁ〜!!コッチに来るな〜!!!」
ボウッ!
顔のない怪物
「グルルルル!!!」
グリムが起こした青い炎にも、怪物は反応を見せない。
グリム
「ぜ、全然効かねぇんだゾ〜!」
もう逃げるしかない……そう考えながら、私は怪物の方を見た。
ユウ
「……!?」
何あれ……?
怪物の背後、その先に続く坑道で、何かが光ってる。
ユウ
「今、何か光った!?」
エース
「あいつの後ろ!坑道の奥で何か光って……」
デュース
「あの光は、魔法石……!?」
ユウ
「ええ!?」
じゃあ、やっぱり……
顔のない怪物
「ォオオオオオヲヲヲヲヲヲヲヲ!!!!ワタサンゾオオオ!!!」
私達が光に気付いたからか、怪物は一層激しく暴れ始める。
グリム
「オイユウ、ひひひひとまず逃げるんだゾ!このままじゃ全員やられちまう!」
今、この狭い坑道で怪物に追われた状況で、エースとデュースが怪我した状態で、あいつとまともに戦うのは不可能……
ユウ
「2人とも……今は逃げよう!」
私はエースとデュースを助け起こし、それぞれの腕を引きながら駆け出した。
顔のない怪物
「ウォオオオオ〜〜〜〜〜!!!」