【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第2章 【WelcomeToTheVillains'World】中編
クロウリー
「1つだけ、シャンデリアを直す方法があるかもしれません」
エース/デュース
「えっ!?」
ユウ
「ほ、本当ですか!?」
まだ私にも出来ることがある……!?
クロウリー
「このシャンデリアに使われた魔法石は、ドワーフ鉱山で採掘されたもの。同じ性質を持つ魔法石が手に入れば、修理も可能かもしれません」
それを聞いて、いち早く答えたのはデュースだった。
デュース
「僕、魔法石を取りに行きます!行かせてください!」
クロウリー
「ですが、鉱山に魔法石が残っている確証はありません。閉山してしばらく経ちますし、魔法石が全て掘り尽くされてしまっている可能性も高い」
デュース
「退学を撤回してもらえるなら、何でもします!」
わずかでも可能性があるなら、やらない手はないよね……
ユウ
「僕からも、お願いします!」
クロウリー
「………いいでしょう。では、一晩だけ待ってさしあげます。明日の朝までに魔法石を持って帰ってこられなければ、君たちは退学です」
デュース
「はい……!ありがとうございます!」
エース
「はーぁ……しゃーねえ。んじゃ、パパッと行って魔法石を持って帰ってきますか」
ユウ
「うん!」
クロウリー
「ドワーフ鉱山までは、鏡の間の扉(ゲート)を利用すればすぐに行けるでしょう」
デュース
「はい!」
学園長が大食堂を去った後、すぐに私達も鏡の間に向けて歩き出した。
グリム
「ハッ!」
その道中で、グリムが目を覚ました。
グリム
「な、なんだぁ……?オレ様は一体何を……」
ユウ
「……ずっと気絶してたほうが幸せだったかもね」
私は、その憎たらしい顔を思いっきりつねってやった。
◇◆◇◆◇◆
昨日入学式が行われた、鏡の間にたどり着く。
エース
「あ〜あ……なんっでこんな事になっちゃったかなあ。ついてなさすぎ……」
ユウ
「それ貴方が言う!?」
デュース
「ぶつぶつ言ってる時間はない。行くぞ!」
デュースを先頭に、私達は闇の鏡の前に立った。
デュース
「闇の鏡よ!僕たちをドワーフ鉱山へ導きたまえ!」
闇の鏡から強い光が放たれる。
そして私達は、鏡に開いた扉(ゲート)を潜った。