• テキストサイズ

【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第2章 【WelcomeToTheVillains'World】中編


翌日


昨夜はやっぱり中々寝付けなくて、結局朝もかなり早起きしてしまった。


雑用係の仕事、何時から始めるかは言われてないけど……


ユウ
「さすがに朝5時からはないよね……はは」


乾いた笑いを漏らして、私はのそりとベッドから降りた。


暇になってしまった時間に何をするか?掃除しかないよね!


まずトイレ、次に洗面所……時間が余ったらお風呂場、この寮で生活するからには、これらの掃除は外せないでしょ。


私は掃除道具を持って、まだグリムが眠ってる部屋を後にした。


非常にゴム手袋が欲しい。


◇◆◇◆◇◆


【NARRATION】


グリムは良い夢を見ているのか、ボロい寝床でも気持ち良さそうに眠っていた。


そこへ、青白い影が忍び寄る。


ゴーストA
「ヒッヒッヒ……お前さん、今日は学園の掃除しないといけないんじゃなかったっけ?」


グリム
「う〜ん…むにゃ……あと5分……」


3つの青白い影に囲まれても、グリムは目を覚さない。


ゴーストB
「そんなふうにいつまでもゴロゴロしてると、永遠に起きられなくなっちまうよ」


ゴーストC
「俺たちみたいにね!イーッヒッヒ!」


グリム
「ふぎゃっ!?」


ゴーストが不気味な笑声を上げたところで、ようやくグリムは目を覚ました。


グリム
「またゴーストなんだゾ!おいオマエ、起きろ〜っ!!」


グリムは隣のベッドへと飛び移ったが、そこに寝てたはずのユウが居ないことに気付いた。


グリム
「って、あれ?アイツが居ないんだゾ!?」


ゴーストA
「どうした?ひとりぼっちが寂しいのか?」


ゴーストB
「それなら俺たちの仲間に入れてやるよ!」


ゴーストC
「ゴースト仲間になろうぜ!イーッヒッヒッヒ!」


グリム
「ふなぁーっ!オマエら寄ってくるんじゃねーっ!」


ガチャッ


そこへ、扉を開けてユウが部屋に現れた。


ユウ
「あ、グリム起きたんだ。おはよ」


グリム
「ユウ!オマエ、どこに行ってたんだゾ!」


ユウ
「あちこち掃除してた。ねえ見て!学園長が昨日のうちに朝ご飯用のパン置いててくれたみたい」


ユウは袋詰めになったロールパンをグリムに手渡した後、ゴースト達の存在に気付いて顔を顰めた。


/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp