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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第9章 【荒野の反逆者】中編


ユウ
「ありがとうございます……」


ケイト先輩は相変わらず、軽いというかなんというか……まぁ、リラックスさせようとしてくれたのは有難いけど。


私は、ケイト先輩やデュースたちの後ろに続いて、ジャックへと近づいた。


グリム
「オイ、そこのツンツン頭!」


ジャック
「……あ?」


ユウ
「ちょっ、グリム!?」


ツンツン頭て!


グリム
「オマエが悪いヤツに狙われてるかもしれねぇから、オレ様たちが守ってやるんだゾ!どうだ、嬉しいだろ!」


ジャック
「なんだ?てめーは。走り込みの邪魔すんじゃねぇよ」


グリムの言葉を聞いて、ジャックのこめかみに青筋が浮かぶ。


エース
「あ〜あ〜」


ケイト
「ちょっとグリちゃん、話しかけ方に問題アリすぎでしょ!」


ユウ
「グリム〜!!」


私は、グリムを小脇に抱えながら、その口を手で押さえた。


グリム
「ふがっ!むがむが!」


これ以上余計なこと言わせないようにしなくちゃ……!


ケイト
「やー、ゴメンゴメン。ちょっとオレたちの話聞いてもらっていーかなー?」


ジャック
「いきなり何なんだ、テメェら。この俺を守る、だと?」


私がグリムを押さえてる間に、ケイト先輩たちが話し始める。


デュース
「実は、最近学園内でマジカルシフト大会の選手候補が怪我をさせられる事件が多発しているんだ」


エース
「で、オレたちはその犯人を捜してるんだけど」


ジャック
「それと俺に何の関係が?」


会話を聴きながら、私はジャックをじっと見つめた。


綺麗な銀髪、垂らした長めの前髪、獣の耳と尻尾、褐色の肌、琥珀色の瞳、背が高いだけでなく体も筋肉質でたくましいから、フロイド先輩たちとはまた違う威圧感をまとってる。


今は、グリムが失礼なこと言っちゃったのに、ちゃんと話を聞いてくれてる。


話しかける前に怖そうって思ったのは、失礼だったかな……


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