【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第9章 【荒野の反逆者】中編
翌日-放課後
エース、デュース、グリム、そして私の4人は、ホームルームが終わってすぐに教室を後にした。
待ち合わせ場所のメインストリートに向かい、リドルくんとケイト先輩と合流する。
リドル
「みんな揃ってるね」
ケイト
「んじゃ、早速ターゲット候補を見にれっつらごー!」
ユウ
「おー!」
ケイト先輩を先頭に、私たちはターゲット候補の観察へ出発した。
いよいよ、張り込み作戦開始!
◇◆◇◆◇◆
最初に向かった先は、鏡舎。
7つある鏡のうちの1つの前に立ち、私たちは扉を潜る。
ユウ
「わぁ……!」
光が晴れて、目の前に広がった景色に、私の口からは息が漏れた。
白い石で造られたポムフィオーレ寮は、荘厳な石造りのお城。
窓の向こうから今にもお姫様が姿を現しそうな、まさに西洋のお城だった。
グリム
「でっけー!白くて綺麗なところなんだゾ!」
ユウ
「うん。本当に」
グリム
「ここもオンボロ寮と全然違うんだゾ!」
ユウ
「それ言わなくても良くない!?」
なんか、初めてハーツラビュル寮来た時も同じようなやり取りした気が……
エース
「何してんだよ、置いてくぞー」
ユウ
「!あ……ま、待って待って」
いつのまにか、エースたちに置いてかれようとしていた。
外観に見惚れてたのは私とグリムだけだったみたい。
そりゃ、3人は日々ハーツラビュル寮で暮らしてるわけだし、ポムフィオーレ寮も大して凄く思わないのかもしれないけどさ!
少し悔しく思いながら、私はグリムと一緒にエースたちを追いかけた。
◇◆◇◆◇◆
ポムフィオーレ寮-談話室
ケイト
「まずはココ。ポムフィオーレ寮」
出入口両サイドにそれぞれ隠れながら、私たちは談話室の中を覗き込んだ。
ケイト
「けーくんチェックでは、3年生のルーク・ハントくんに注目だね。金色のボブヘアー&帽子がトレードマーク」