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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第5章 【真紅の暴君】前編


【NARRATION】


エースとデュースの2人は、グリムを捕まえるため中庭へと繰り出す。


エース
「グリム、素直に授業受けた方が身のためだぜ?」


エースは、今は魔法が使えない為、デュースが召喚した網を肩に担いでいた。


グリム
「ふなっ!?なんでオマエらが、オレ様を連れ戻しに来たんだ!」


デュース
「昼食を豪華にするため、だな」


グリム
「わけわかんねー!オレ様、あんなつまんねー授業には、絶対戻らないからな!」


グリムは、2人に背を向けて逃げ出した。


エースとデュースは、その後を追う。


行き止まりに差し掛かり、グリムは2人の方を向く。


グリム
「ぐぬぬぬぬぬぬ…!」


デュース
「そろそろユウのところに戻る気になったか?」


グリム
「だから嫌だって言ってんだゾ〜〜〜〜!!」


グリムが、2人に向けて青い炎を吹いた。


エース
「うわっ、あぶね!」


思わず距離を取る2人の隙をつき、グリムは再び逃走する。


デュース
「わかってはいたが、本当に往生際の悪いヤツだな…!」


エースとデュースは顔を見合わせると、互いに頷き合った。


今度は2手に分かれて、グリムを追いかける。


エース
「それっ!」


グリムの背中を捉えたところで、エースは大きく網を振るった。


それを避けて、グリムは逃げ続ける。


しかし、その先には、デュースが待ち構えていた。


デュース
「いでよ、大釜っ!!」


ドガシャン!


グリム
「ぶな゙ぁっ!?」


デュースが召喚した大釜が、見事にグリムの体を押し潰した。


そこにエースが追いつき、大釜の下で踠くグリムを見て笑う。


エース
「よっしゃー!昼飯ゲット〜」


デュース
「さあ、グリム。大人しく授業を受けるんだ」


グリム
「オ、オマエら、こんなときだけ息ぴったりになりやがってぇ〜…」


グリムは、数分前にユウが思ったことと同じことを口にする。


2度目の捕り物は、エースとデュースの作戦勝ちで幕を閉じるのだった。


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