第50章 *閑話カームデイ8 ~トレイ~* 注:裏表現
ラギーとの話同様、発情ネタでホリデー明けの時間軸です
〔トレイ〕
初めてレイラを見た時、俺はただ可愛い子だなとしか思わなかった
学園始まって以来の女子生徒で、ウサギ耳が特徴のその小さな姿に自然と守ってやりたくなるような心地がしたのを今でも覚えてる
それからリドルの件で関わるようになってから、いつの間にか俺はレイラが好きで仕方なくなった
『トレイさん..』
俺の名前を呼ぶ酷く綺麗な声
トレイ『そうか、よく頑張ったな』
『~♪』
トレイ『レイラの髪はフワフワで綺麗だな..』
頭を撫でられて嬉しそうに目を細める表情。指通りの良い艶やかな髪
『手、繋いでいい?』
トレイ『ん?いいぞ』
遠慮がちに俺の制服の袖を引く可愛い仕草
トレイ『レイラ、こっちに来い』
『なぁに...うきゅ...』
引き寄せて抱きしめた細くて柔らかい身体。そして首元からする甘く興奮を誘う匂い
全部が俺を惹き寄せていって、想いは日に日に募って大きくなる
前まではエースたちと仲良く過ごしている姿も微笑ましく見守ってやれたのに、今じゃそれを見るたびに心の奥から黒いドロドロしたものが渦巻いて、下手したらその細腕を掴んで自分の部屋に連れ去って閉じ込めたくなる
でもそれくらい好きなんだ
レイラ..好きだ...
そんな想いを抱えながら、少しでも俺の気持ちを感じて欲しいのに、レイラが俺を見るその目は"優しいお兄さん"
男としては見てもらえてるけど、そうじゃないんだよ..
もっと...もっと深くて特別な相手になりたい
仕方ないか..レイラが"好き"だと言う相手は全員、友達かなんかと思ってるんだろう?
でも、俺も含めてそいつら全員お前のこと"友達"だなんて思ってないぞ
お前に抱く想いはきっと綺麗なものじゃない。それでも俺達はお前に隣にいてもらいたい
心や命を救われたやつ、恋を知ったやつ、守りたいものができたやつ
色んなきっかけでお前を愛した俺達は、これからも手加減なしに攻めていくからな
俺も...