第7章 *ハーツラビュル寮編~真紅の暴君~間食トリプル*
ケイトの言葉に疑問を抱いたエースは、何故薔薇を赤くするのか?と尋ねる
ケイト『だってパーティーの日の薔薇は赤がフォトジェニック!みたいな。オレ、次はパーティーでやるクロッケー大会のためのフラミンゴに色をつける仕事があるから忙しいんだよね~』
グリム『フラミンゴに色をつけるぅ!?変な仕事ばっかりなんだゾ』
デュース『つまりエースが盗み食いしたタルト寮長の誕生日パーティー用だったんですね。だから凄く怒った...と』
ケイト『んにゃ?違うけど』
ケイトの言葉に、なら誰の?とエースが尋ねるが、帰ってきた答えは、誰の誕生日でもない、だった
ユウ『"なんでもない日"のお祝いパーティー...』
『ティーパーティー...楽しそう』
そして何故かなんやかんや言いくるめられ、薔薇を赤く塗る仕事を手伝わされる五人だった
『....えいっ...出来た。ダイヤさん、キレイに出来た』
ケイト『え、ダイヤさんってオレの事?まぁいいや、うんキレイだよ。レイラちゃん飲み込み早いね~♪』
上機嫌にレイラの頭を撫でようとしたケイトだったが、スッとかわされ近くにいたエースの後ろへ隠れられる
ケイト『ありゃ?もしかしてけーくん怖がられてちゃってる?』
エース『コイツに気安く触れちゃダメっすよ』
ケイト『おっと....キミそういう?ふ~ん♪』
エースの表情に何かを察したケイトは、ニィっと口の端を上げ二人を交互に見やった
若干の警戒を残しつつも、レイラ達は次々と薔薇を塗っていった。時折デュースやグリムが全く違う色に塗ったり、炎が出たりなどのアクシデントが多々あったが
エース『つーか、薔薇は白いままでも良くね?綺麗じゃん』
ケイト『こればっかりは伝統だからね。"なんでもない日"おめでとうパーティーの薔薇の色は赤!クロッケーは、バットに七色のフラミンゴ、ボールにハリネズミを使うのが決まり。あーでも、春の庭でやる花たちのコンサートでは薔薇は白、これも大切なポイント』
『めんどい....』
ケイト『これはグレート・セブンの一人、ハートの女王が決めたルールなんだって』