第4章 *覚醒ストレンジャー*
〔レイラ〕
長く眠ってた気がする....
そっと目を開けると世界は真っ暗。というより、何かに入れられてる?少し苦しい
あ...そういえば、私"招かれ"たんだっけ?
まだホワホワする頭をどうにか回転させて頑張って考えた
えっと、予想が当たってるならここは..
グッと目の前の壁と思われる物を押すと、ギイッと音を立てながら開かれ、新鮮な空気と広い部屋に心が少し楽になった
?『な、なに!?ビックリした!ってウサミミ!?』
『っ...!君だあれ?』
私の他にもいたみたい。驚かせちゃったみたいで申し訳ないけど、私もビックリした。怖くて思わずさっき押して開けた壁じゃない棺桶の蓋を盾に身構えちゃった
?『えっと、僕はユウ。き、君は?』
『私..レイラ・フィリアス。レイラ、でいいよ...』
?『ふな"っ!!またなんか増えたんだゾ!』
突然横からまた知らない声が聞こえて、顔を向けるとそこには、耳から青い炎を出してる可愛い猫さんがいた
『猫、さん?』
?『なんだと!!猫じゃないんだゾ!!俺様はグリム様なんだゾ!!』
フーっ!!と威嚇するように唸る猫さん。可愛い
グリム『良いからお前たち!その制服を寄越すんだゾ!!』
そう言うと辺りが青い炎に包まれ始めた。猫さんの魔法なのかな?
あいやー←
『このままじゃ丸焦げだ』
ユウ『何呑気に言ってんの!?逃げるよ!!』
ユウは慌てた様子で私の手を掴むと、立ち上がらせて一気に走り出した
後ろから猫さんの声が聞こえるけど、私たちは止まらずに走り続けた
暫く闇雲に走ったところで、図書館っぽいところに来た。本が浮いてる..面白い..
なんて思ってたら、猫さんが追い付かれちゃった
少し脅かすぐらいなら、と魔法を使おうとしたその時、どこからか現れた鞭が一瞬にして猫さんを叩いて捕獲した
グリム『ふぎゃっ!?痛ぇゾ!なんだぁこの紐!』
?『紐ではありません、愛の鞭です!ああ、やっと見つけました。君、今年の新入生ですね?ダメじゃありませんか勝手に扉から出るなんて!それにまだ手懐けられてない使い魔の同伴は校則違反ですよ』