第5章 *登校プレッシャー*
するとレイラの視線の端、外の遠くに黒い塊が走っていくのが見えた
『ね、あれ』
グリム『へっへーん!あとはオマエらに任せたんだゾ!ばいばーい!』
エース『あんにゃろ~オレを身代わりにしたな!?おい!えーっと、ジュース?』
デュース『なっ、ジュースじゃないデュースだ!でゅっ!』
エース『うるせー!お前にも責任あんだからあの毛玉捕まえるの手伝えよ!』
デュース『なんで僕が!?』
エース『レイラも手伝え!』
『え~』
ユウ『レイラ、お願い』
『ん、分かった』
エース『なんでそいつの言うことは素直なんだよ。まぁいいや、行くぞ!』
エースを筆頭にデュース・レイラは逃げ出したグリムを追いかけた
大食堂
学校中駆け回り、追い詰めた先はまさかの振り出しの大食堂だった。グリムは器用に天井の大きな美しいシャンデリアの上に登っていた
エース『くそー!ちょろちょろしやがって!』
グリム『へっへっへ!捕まえられるものなら捕まえてみろ~だゾ!』
デュース『くっ、シャンデリアに登るとは卑怯だぞ!飛行魔法はまだ習ってないし..何か挟んだり、捕まえたりする..
はっ、そうだ!』
エース『何か良いアイデアが..って、おいおい、ちょい待ち!何でマジカルペンこっちに向けての!?』
デュース『お前を投げればいいんだ!』
ユウ『えええっ!?』
『やな予感』
エース『いや、問題ありまくりだっつーの!!うわわわっ!浮かすな!オレのこと本当に投げる気かよ!?やめろマジで!』
ジタジタ暴れるも、魔法の力には敵わずエースの体は浮いていく
デュース『しっかり捕まえろよ。よく狙って..いくぞ!』
エース『ぎえええええええ!!』
デュースがエースを指していたペンをグリムへと振るうと、エースの体はグリムもといシャンデリアへと一直線に飛んでいった
グリム『ふな”あああ!!!???』
ガシャコンッ!!!!!というシャンデリアの壊れる音と共に二人の体は床へと落下した。衝撃と辺りに広がった埃が噎せかえる
ユウ『シャ、シャンデリアがーー!!2人とも大丈夫!?』
エース『ォエッ!ゲホッゲホッ!!信じらんねえ!』
グリム『ふにゃぁぁぁ...』