第5章 *登校プレッシャー*
自己紹介を終えたところで、ふとデュースはあることに目がいった
デュース『その..聞いても良いか?どうして二人は手を繋いでいるんだ?』
デュースの見る先には、ユウとレイラの手が繋がれていた
ユウ『あ、こ、これはその..成り行き?違うな..ええと、』
しどろもどろになるユウに代わり、レイラが淡々と答える
『ユウと離れないように..あと、私がユウの事好きだから』
『『好きぃ!!??』』
思わず叫んだエースとデュースの声が重なり響き渡る。対して言われた側のユウは先程のデュースのように顔を真っ赤に染め上げる
ユウ『ちょっ、レイラっ//!!だから昨日も言ったけどそう言うことは//』
デュース『そ、そうか..好き、なのか..そうか..そうか..』
ガーン!とショックを受けたデュースは、段々と声が小さくなっていく。それを見たレイラはユウから手を離し駆け寄っていく
そして落ち込むデュースの右手を自身の両手で包み込み、彼を見上げて微笑む
『でもデュースの事も好き、になりそう』
エース『はあっ!?』
エースが驚愕の声を上げる。一方デュースはパアアっと表情を明るく一変させた
デュース『そうか!なら、良かった//』
エース『(ちっ..なんだよ、アイツばかり。なんでオレには..)』
ユウ『(なんだろ、凄いモヤモヤする..)』
エース『っ、おい!いつまで握ってんだ!』
二人の良い雰囲気に耐えきれなくなったのか、エースは間に割って入り互いの手を離れさせた
そしてそれを見たユウは自然な流れでレイラを自分の元に引き寄せ、手を再び自分と繋ぎ直した
『ユウ..今はやっぱりユウが一番好き』
ユウ『っ//..僕も好き』
『嬉しい♪』
ユウ『(絶対意味合いは違うだろうけど..)』
エース『今度はそっちかよ!..って、あっ!さっきから声がねぇと思ったら、毛玉がいない!』
エースの声に全員辺りを見回すと、確かにグリムの姿が消えていた
『いつの間に...』