第5章 *登校プレッシャー*
エース『ぐぇぇ!ナンダコレ!?鍋!?』
グリム『ぎゃははは!見てみろ、ユウ!レイラ!エースのヤツ、でっけえ釜の下敷きになってペッタンコになってるんだゾ!だっせーゾ!』
?『まさか大釜が出るとは。ちょっとやりすぎたか?』
『これぐらいが良いと思う』
エース『あいたた..いーじゃんかよ、窓拭き100枚くらいパパッとやっといてくれたってさー』
『それが出来たら苦労しない』
?『罰で窓拭き100枚って..一体君たちは何をやったんだ?』
エース『今朝、そこの毛玉とじゃれてたら、ハートの女王の像がちょーっと焦げちゃっただけ』
?『グレート・セブンの石像に傷をつけたのか!?それは怒られるに決まってるだろう。せっかく名門校に入学できたってのに、初日から何をしてるんだか』
ユウ『僕はグリムの監督不行き届きってところかな。レイラは..』
『蝶々追いかけてたらサボりだって怒られた』
?『そうか、それはとんだとばっちりだな..っ//」
少年は憐れむようにユウとレイラを見つめる。だが、レイラと目があった瞬間、少年はみるみる顔を赤くしてサッと視線を反らした
『???どうしたの?体調悪い?』
不思議に思ったレイラはそっと少年の顔を覗き込む。すると少年の顔の赤みが増した
?『い、いや何でもないっ//大丈夫だっ//!』
『ほんと?』
?『あ、あぁ..//』
益々挙動不審になっていく少年にレイラは首をかしげた
そんな様子に、エースとユウに一つの可能性がよぎる
ユウ『(まさか..この人)』
エース『(レイラに惚れてるんじゃ..)』
一方で、二人の目の前にいるレイラは、警戒しつつも少年と何か話をしていた
その時、二人の胸に形容しがたい胸の痛みが襲う
『『(なんか..嫌だな..)』』
エース『..つーかお前、誰?』
?『僕はデュース・スペード。クラスメイトの顔ぐらい覚えたらどうだ?えーと、』
エース『お前も覚えてねーじゃん』
ユウ『まあまあ。僕はユウ。この子はレイラ』
『よろしく』
デュース『あぁ。よろしく頼む』