第24章 *閑話カームデイ3 ~クルーウェル+いつメン~*
レイラが自然と目を覚ますのを待ちながら、今日の授業のことを語り合っていると、ふと隣から小さな声が聞こえてきた
『ん...んぁ?』
グリム『おっ、起きたか?』
『グリム...?あれ...ユウ達も、いる...』
ユウ『ただいまレイラ。エース達はお見舞いに来てくれたんだよ』
『おかえり...エース、デュース、ありがと』
エース『いいのいいの。今日オマエいなくて寂しかった分の補給みたいなもん』
デュース『ただの風邪とはいえ体調を崩したと聞いたから凄く心配したぞ』
『ごめん...でももう平気』
身体を起こそうとするレイラをユウ達は補助しながら支えてやると、早速見舞品の入った袋を開け始める
『なに?』
ユウ『レイラへのお見舞い。プリンとかゼリーあるけど、食べる?』
『ん!食べる!プリン!』
プリンと聞いてパッと表情を明るくするレイラの変わりように、一同笑いに包まれるも本当に元気になっていることに心から安堵した
エース『食べさせてやろっか?』
『いいの?』
エース『おう。ほら、あーん』
『ぁ...ん...美味しい♪』
ユウ『エースずるい、僕もやる』
プリンと備え付けのスプーンをかっさらうと、ユウも負けじとレイラに食べさせる
『あむ...』
ユウ『可愛い~♪』
デュース『ユウ、次は僕だ』
ユウ『デュースも!?ん~仕方ない、今日はみんな平等にあーんの権利をあげよう!』
エース『なんでオマエが仕切ってんの』
ユウ『ここの監督生だから(キリッ)』
『...ん~美味しい♪』
デュース『そうか...///良かった』
エース『ま、レイラが幸せそうなら何だっていいか』
(そういやクルーウェル先生とは何もなかった?)
(ん?...なかったよ)
(なんだその一瞬の間は)
(教えない)
(え、なに?何があったわけ???)
その後、放課後になってようやくレイラの風邪を知った他寮の上級生からの押しかけや、見舞品でオンボロ寮が騒がしくなったのは言うまでもない
そしてクルーウェル+話を聞いた他の教師の要望(脅し)でクロウリーによるオンボロ寮の設備改善が急がれた
Fin