第5章 *登校プレッシャー*
グリム『に"ゃっ!?元はと言えばソイツがオレたちをバカにしてきたのがいけないんだゾ!』
エース『えぇ、オレも!?』
学園長『当たり前です!放課後大食堂に集合!いいですね』
『話聞いたら二人とも悪い子だね』
グリム『にゃんだと~!』
『でもハートくんの方が少し悪い』
エース『はぁ!?なんでだよ!つか、オレの名前ハートくんじゃないんだけど?』
『だってユウの事バカにした』
エース『名前のところは無視かよ..ハイハイ悪かったって、熱っ!』
適当に平謝りするエースに頬を膨らませながら、レイラは小さな炎をエースの指先へと掠めた
『ハートくんのバカ..』
エース『何すんだよ!てかオレはエース!覚えろって』
『君なんてハートくんでいい。ユウ、ハートくん怖い』
ユウ『こら、あんなことしちゃダメだよ』
『....』
ユウ『はぁ..ごめんエースくん。本当は良い子なんだ。許してあげて』
エース『..わーったよ。ったく、可愛いのは見た目だけってか..(ボソッ)』
ユウ『とにかく、今はそれぞれの持ち場に戻ろう。僕達はここの掃除。エースくんは、授業?』
エース『そ、オレはオマエたちみたいに暇じゃないから。じゃあな~』
最後まで悪い笑みで手を振りながら去っていくエースに、後ろから不意打ちしようとしたグリムとレイラをユウが必死に止めるのは数秒後の事だった
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ナイトレイヴンカレッジ・大食堂
『疲れた..』
グリム『ここから窓拭き100枚なんて』
ユウ『仕方ないよ』
グリム『それにしてもあのエースってヤツ、遅いんだゾ!オレ様を待たせるとはいい度胸だ!イライラ!』
ユウ『確かに遅いね..』
もう少し待ってみようというユウの提案で三人は暫く待つことにした。しかし待てど暮らせど、一向に大食堂にエースの姿は現れることはなかった
グリム『..いくらなんでも遅すぎるんだゾ!?まさかアイツ逃げたんじゃないだろーな!』
『サボりん』
ユウ『探しに行く?(サボりん?)』
グリム『当たり前だゾ!罰をオレ様たちだけに任せて逃げるなんて許さないんだゾ!行くぞオマエたち!エースをとっ捕まえて窓掃除させてやるんだゾ!』