第112章 *閑話カームデイ13 ~騎士’s~*
大事そうにハンカチを握りしめポケットにしまうと、2人の顔を見つめふんわりと笑う。ようやく笑ってくれたことに2人も自然と笑みが溢れ、大きな手がそれぞれ艷やかな黒髪を撫でた
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それから小休止を挟んだ後、再び来た道を戻りゆったりと散歩を再開する。道中、自分たちの近況や好きなもの、興味のあるもの等、様々な話をしながら学校周辺を回っていった
シルバー『体は大丈夫か?疲れてはいないか?』
『..少し、疲れた』
セベク『お前が"少し"と言うのは決まって無理をしている時だ。隠しきれると思うなよ』
『!..ごめん』
セベク『すぐに伝えろとあれほど言っているというのに...ちょうど向こうにベンチがある。オンボロ寮に戻る前に1度休憩していくぞ』
シルバー『ああ』
『ん』
ベンチに腰掛け一息ついていると、シルバーは何かを見つけると徐ろに立ち上がる。どこへ行くのかと袖を摘むと、安心させるように頭に手が置かれた
シルバー『ミステリーショップで何か飲みものを買ってくるだけだ。たくさん話して喉が渇いただろう。すぐ戻ってくるからその間、レイラのことは任せたぞ、セベク』
セベク『貴様に言われるまでもない』
『ありがと』
申し訳無さそうに見送るレイラを一撫でして、少し先に見えるミステリーショップへと歩いていった
セベク『......』
『.....セベク』
セベク『なんだ?』
『シルバーさんが戻ってくるまで、こうしててもいい?』
そっと寄りかかり肩に頭を乗せると、ピクリと小さく跳ねるも突き放すようなことはなく、"好きにしろ"と若干上擦った声が頭上から聞こえる
完全に体を預け甘えてみせると、周囲を気にしながらおずおずと肩に回された手に抱き寄せられる。出会った当初には考えられないほど、自分の甘えに寛容になってくれたことが嬉しく、思わずクスッと声を漏らした
セベク『何だ?』
『ううん。優しくしてくれてありがと』
セベク『....お前は』
『ん?』
セベク『突然甘えて来るくせに、肝心な時には他人を頼ろうとしない。間違いなくお前の短所だ』
『..ん』