第112章 *閑話カームデイ13 ~騎士’s~*
森の中
少し進んだところに拓けた場所がある、というシルバーの案内で森を進むと、木漏れ日がさし込み、小さな花が咲き誇る場所が広がっていた。まるで秘密基地のような空間に内緒話をするにはもってこいだなとレイラは小さく笑い、外界から遮断された緑の空間にホッと息を吐いた
『ここも静かで好き』
シルバー『普段から生徒の出入りは殆どない場所だ。ここならば話しても問題ないだろう』
『ん。じゃあ、お話するね』
その場で静かに腰を下ろし一応周りを警戒して3人身を寄せ合うと、レイラは"あっ"と声を出して2人の顔を見上げる
『あの..もし聞いてて、やになったら言って。すぐ止めるから』
シルバー『分かった。だがお前も話していて苦痛に耐えられそうにないと思ったらすぐに止めて構わない』
セベク『自分から話すといった以上は責任を持って最後まで語るべきだろうが....まあ、これ以上不調をきたされても困るからな』
『ん。ありがと』
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誰もいない森の奥でこっそりと語られる過去。以前リリアから聞いたものよりも詳細な内容に2人の心は酷く痛み、表情は段々と険しく瞳の奥に怒りの色が滲む
自分が受けた仕打ちを語る度に重石が乗せられていくように体が重く感じ、視界がウルッと揺らいでいく。内から込み上げる悲しみが慢性的に続く咳と混じって1つ、2つと咳き込むと、すぐに大きな手が背中を擦る
『っこほ、こほっ..ごめん』
シルバー『無理して続けるな。少し休憩して心を落ち着けた方がいい』
セベク『..それにしても何なのだ、お前の親..その2人は。いくら自分たちの間で忌まわしいと云われる存在とはいえ、実の子供にする仕打ちではない。あまつさえ人身売買組織に売ろうとなど...腹立たしい』
頬を撫でた風にぶるりと体を震わせたレイラの膝にブレザーをそっと被せながら、渦巻く怒りに眉間に皺を寄せる。シルバーも普段穏やかな目元を吊り上げ、膝の上で組まれた手にそっと自身の重ねた
『(2人共優しい)でも、今はママとパパがいるから幸せ。それに、この学校に来てシルバーさんやセベク。大好きなみんなに会えて、たくさん優しくしてくれるから、大丈夫』