第20章 *強襲ファング*

ジャック『"月夜を破る遠吠え！！(アンリイッシュ・ビースト！！)"グルル...グァアア！！』


レオナ『なにっ！？っがぁ！！』


化身の振り下ろした手は、巨大狼化したジャックの体当たりによって、レオナと化身ごと吹き飛ばした


その隙にラギーは急いでレイラを抱えると、リドル達の方へとダッシュで戻っていった


『ハイエナさん...ジャック...』


ラギー『危機一髪ってとこっすね。ナイスジャックくん』


ジャックもレオナを吹き飛ばした後すぐに後方へと飛び退き、巨大狼化を解除した


ジャック『っす。ったく、無茶してんじゃねぇよ』


レオナ『あぁくそ...っ！お前ら...！』


ラギー『ふざけてんのはあんたの方じゃないっすか！！今本気でこの子を殺そうとしたっすよね！？オレの知ってるあんたはそんな事しない、だってあんたはこの子に、』


『っぐ...っぁぁ！！』


ラギー『え？ど、どうしたんすか？』


突然頭を押さえて苦しみだすレイラに、抱えてるラギーは訳が分からず慌てふためくしかなかった


『ハイエナ、さ...離れて...っ！』


ユウ『あれは...マズイ！！』


グリム『"アイツ"が出てきちまう！！』


『ダ...メ！出て、来ないでっ！！っぁぁぁぁぁ！！！！』











[ドウせキミニハカレをタスケル事ナンテデキナイよ。ボクガチカラヲ貸しテアゲる...さあ、イッショニトキハナッテミヨウカ？

キミヲ"１人"ニシナイマホウ

キミヲ"××"ニスルタメノマホウ]








エース『寮長！』


デュース『避難の方完了しました！』


ユウ『エース、デュース！レイラが！！』


エース『っこの感じ...』


デュース『"アイツ"が来る！！』




ラギー『な、なんすか"アイツ"って...』


『[さぁ？何なんだろうね？]』


ラギー『え...お姫様...？じゃないっすよね、あんた誰っすか？』


腕から降り軽い足取りでレオナの方へと進んでいくレイラに、ラギーは野生の勘で彼女が自身の知っているレイラでないことに気づき、警戒するように声のトーンを落とした


『[君には関係ないことさ。さて、僕の腹を満たすご馳走は、君かな？]』