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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*





間違いなく出口だ。そう気づいた瞬間、今まで全く言うことを聞かずに勝手に動いていた体に力が入りだす。試しに足を止め手を握って広げてみると、意のままにすんなり動いた




『動いた..あ、声も出せる。


……ねぇ、このまま進めばみんなのところに行けるの?』



目の前に扉のように佇む、真っ白に輝く光の奥は何も見えない。しかしあの2人の声とドラゴンの咆哮は今もそこから響いてきて、頭ではこの先が戦場に繋がっていることは分かっていた



確認のために問いかけるも球体は何も答えない。しかしそれが肯定を意味するのだと思い、激しく脈打つ鼓動を落ち着かせるように大きく深呼吸した



『はぁ....ん、大丈夫。ありがと、ここまで連れてきてくれて。でもキラキラさん、あなたは一体誰なの?どうして私を連れてきてくれたの?』


?『.........』


『..ん、いいよ。今はみんなのところに行かないとね。


じゃあ...バイバイ。優しいキラキラさん。


行ってきます』





意を決して光の中へと足を踏み入れていくその肩に、球体はまるで道行きを後押しするように静かに触れた











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ディアソムニア寮・寮前





セベク『また来るぞ!下がれ、シルバー!!』


シルバー『頼む、セベク!』


セベク『はあああああ!!!!う、ぐぅっ..!』





ゴオオオオオ!!!!





マレウス『またその盾か、忌々しい代物だ。だがいくらその盾が僕の炎を防ごうと、お前自身は勢いに耐えられていないようだな』


セベク『はぁ、はぁ....仰る通りです。鍛錬の足りていない己の未熟さに腹が立って仕方ありません。ですが、それでも僕はこの盾に込められた思いに恥じないよう、最後まであなた様の炎を防ぎきってみせます!!』


シルバー『セベク、無理をするな!』


セベク『うるさいぞシルバー!貴様はただ剣を振ることを考えろ。狙うは一点のみ、そこに集中して突き進め!炎は必ず僕がすべて防ぐ!』


シルバー『ああ、分かった!』






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