第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*
学園長『作戦に参加しない生徒は、速やかにディアソムニアから退避!全職員、全寮長は生徒たちを安全にグラウンドまで誘導願います!』
クロウリーの一言で逃げ惑う寮生たちを各寮長・副寮長たちがまとめ率いて避難を始め、取り残された生徒たちは教師陣の誘導により、順に出口へと向かわせていく
6寮が次々列を作り進んでいく中、寮長を欠いたディアソムニアはシルバーが仕切り、副寮長であるリリアを先頭に避難を行おうとしていたのだが
シルバー『ディアソムニアはリリア先輩に続いて外へ!』
ディアソ寮生『それが、シルバー先輩!副寮長の姿がありません!』
シルバー『なんだと?....はっ!瓦礫の向こう..マレウス様の足元で倒れているのは..
親父殿っ!』
魔力の籠もった緑の炎を放つマレウスの足元に、見知った黒とピンクの髪をした小柄な姿が倒れているのを見つけ必死でその名を呼ぶが、リリアはまだ意識が戻らないのか何度呼んでも起きる気配はない
シルバー『親父殿!!!』
ユウ『リリア先輩、なんであんなところに....って、ちょっとみんなあれ見て!!』
シルバー『!!親父殿の隣で倒れているあの兎の耳は...まさか』
『『『『レイラ!!』』』』
リリアと共に寝転がっている黒髪と頭から生えた兎耳に全員の足が止まる。まるでマレウスに守られるように大きな足の下に寝かされた2人は、この騷ぎにも微動だにせず深い眠りについていた
リリア『すー..すー...』
シルバー『親父殿!目を醒ましてください!』
エース『てかなんであいつあんな離れたとこにいんの!?夢ん中いる間に寝相で転がってった?』
ユウ『んなわけないでしょ!多分僕らが寝た後にツノ太郎が移動させたんだと思う』
グリム『そんなこと言ってる場合じゃないんだゾ!あいつらを起こさないと潰されちまう!
おーい!!リリアー!レイラー!
遠くて聞こえてねぇのか?おい、起きるんだゾ!』