第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*
激しい緑の炎がマレウスを包み込みその体が闇色に染まると、背後に佇んでいた化身が吸い込まれるようにマレウスの影の中へと溶け始めた
オルト『なっ..術者であるマレウスさんが、ファントムを取り込んでいく!?いや、違う...あれは、マレウスさん自身が大きな竜の姿に変化していってる!』
完全に化身と1つになったその姿はどんどんその大きさを変えもはや人の姿ではなくなっていく。2本の角に細長く凶悪な口、背中から生える一対の大きな翼に太く長い尾
マレウス『キシャアアアアアーーー!!!』
そこににいたのは夜を統べる妖精の王。闇さえも傅くほど黒く、類を見ないほどの巨大な体躯のドラゴン
マレウスの真の姿だった
ユウ『あ、あれがツノ太郎の、本当の姿..!これはさすがに..でかすぎ』
?『うわああ!ドラゴンだ!』
?『で、でかすぎる!あんなのに勝てるわけねぇよ..!』
立ち込めるプレッシャーを纏った魔力、見たことないほど巨大な姿、あまりの迫力に恐れをなした生徒たちは悲鳴が上げ我先にと逃げ出していく
ほぼ全校生徒が一斉に駆け出したせいで、談話室の出口はあっという間にすし詰め状態になり、それが余計にパニックを引き起こしていた
そうしている間にもマレウスの体は際限なく大きくなっていき、今にも寮の天井を破りそうなほどになっていた。さすがにここにいるのは危険だと判断し、ユウたちもここから離れようとしたその時、ユウはあることに気づきその足を止めた
ユウ『..ちょっと待って!レイラはどこ!?』
エース『え?..うっそ、あいつどこいった!?』
デュース『たしか眠らされる直前までは僕たちと一緒にいたよな?一体どこに...』
ジャック『もしかして、あの群れの中に巻き込まれて揉みくちゃにされてんじゃねぇだろうな?』
エペル『もしそうなら大変!ぶつかったり踏まれたりなんてしたら...』