第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
バトルマップへと降り立った2人はオーバーブロットとケルベロスギアに装備を整えると、早速打倒マレウスへと進み出していく。彼らを止めようと闇の軍勢が数をなして襲いかかるが、突如現れた剛腕がそんな闇たちを虫を払うように軽々吹き飛ばしていった
驚くマレウスの視線はイデアたちの背後の大きな"門"へと注がれる。それはあまりにも巨大な禍々しい冥府の門
イデアの詠唱によって開かれたその門からは大量のファントム。そして、それらを率いるは冥府の王にしてイデアたちの大切な兄弟
ファントムとなったもう1人のオルトだった
彼こそイデアたちがギリギリまで秘匿にしていた最終兵器。あのタイタンたちさえも使役した3人揃った兄弟の力は、今までのどの寮よりも圧倒的に、強大な力であっという間にボスマップへの道のりを進み切っていく
オルト『あ、そうだ。レイラさんが"僕"にも頑張ってね言ってたよ』
冥府オルト『レイラって、あのちっちゃくて可愛い黒兎の子?あの時は途中でおっかないの出してきてビックリしたなぁ。
にしても..ふーん...ちょっと興味出てきちゃった。ねぇ兄ちゃん。今度その子連れてきて紹介してよ』
イデア『ゑ!?ダメダメダメ!冥府に近づいたら良くてヨボヨボ、悪くて死んじゃいますが!?つ、連れてくるったって...』
冥府オルト『ま、それはまた今度考えておいてよ。兄ちゃんなら、現実でも冥府の影響を受けずに僕と接触できる、みたいなシステムとか作れちゃいそうだしね』
冥府オルトの活躍もあり余裕を残してボスマップに辿り着いた3人は、これまでの戦いでだいぶ体力を削られ、かなりの疲労状態で構えていたマレウスへと勝負を挑もうとしていた
イデア『もうHPもMPもゲージはレッドゾーンだろ。まだ抗うっての?君も相当しつこいね』
マレウス『忌々しい冥府の番人め..!なぜ邪魔をする?僕の祝福に..醒めない眠りに身を委ねていれば..お前たちも、僕も、何も失わず、誰も悲しまずに済むのに!』
イデア『なぜ?それ本気で言ってる?君もナイトレイブンカレッジ生なら、分かるだろ?
僕たちは、余計なおせっかいと善意の押しけってやつが...大・大・大っ嫌いなんだよ!!!』