• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*








次に出撃したのはレオナ率いるサバナクロー。1番戦闘に参加させられたレオナがいるため順番を後に回されたが、そのおかげで平時でも強い彼はオーバーブロットの力を得たことで更にパワーアップし、最も早くマレウスのいるボスマップへと辿り着いた


しかし流石のレオナでもマレウスのHPの全てを削り切ることはできず、戦況は徐々に不利に傾き始める。やむを得ずいつも通り強制退去の術式によってマレウスとの戦闘は中断されることになった



マレウス『ちっ、またこの術式か。忌々しい!夢の世界にいれば、何でも望むものが手に入る。お前たちも、僕も..何も失わずに済むというのに..!』









『ツノ太郎....』


画面の向こうで、削れた体力に息を乱す彼が退去寸前に残した言葉が耳に残る。魔法領域を展開し周りを巻き込んで、自分勝手に他人へ望まない幸福を押し付ける


巻き込まれた者にとっては迷惑以外のなにものでもなかったが、それでも彼の願いの中には自分だけではなく、巻き込んだその他全ての者に対する、幸福であってほしいという捻れ歪んだ願いが込められていた


その思いが例え歪んでいたとしても、その全てが間違っているわけではないと思えてしまい、たった1人で戦い続ける彼に胸が痛んでいく




『...っ(苦しい..ツノ太郎のことを考えると、悲しくて、苦しくて...抱きしめてあげたくなる)』


イデア『ヒロイン氏?どうしたの、またどこか不調でもきたした?

はっ!まさかさっき思いっきり吸ったやつ..やっぱり気持ち悪くなって、それで体調不良になったの!?』


『ううん、そうじゃないの。ただ、早くツノ太郎を止めて元の世界に戻りたいなって思っただけ』




一方マレウス討伐戦と並行して行われている、対ドラゴン用決戦アームズの調整は最終段階に入っていた


使用者であるシルバーとセベクとの魔力回路のシンクロと出力調整。併せて装備の作成が最後のパーツを取り付け終わり、イデアによる最終確認が行われた


/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp