第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
『んふふ、良かった。あ、ごめんね。やっぱり邪魔しちゃった』
イデア『別にいいよ。ここから爆速で取り返すんで』
すっかり手綱を握られニヤニヤと笑みが抑えられないまま、再びディスプレイに向かい作業に取り掛かる蒼炎の毛先にはほんのり桜が色づいていた
イデア『フヒヒ、ヒロイン氏もとい黒兎有能すぎか?てか膝の上に乗られてんのに全く痛くないんだが?柔らかいし小さいから正直全く、』
ユウ『早く作業進めろ、クソ変態陰キャ先輩。頭から冷水ぶっかけてその髪の毛消火すんぞ』
グリム『こらユウ!スマホがギチギチいってるんだゾ!握りつぶすんじゃねぇ!!』
『『.......』』
歓喜と嫉妬にまみれたカオス空間に、ディアソムニアの2人は無言で頭を抱えるしかなかった
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イデアの調子が上がり、暫くして前線に出ていたスカラビアの2人も無事にボスマップに辿り着くことができた
しかし、ここでも途中転移を余儀なくされ、2人は退却し次の戦いへと引き継がれた。しかし、4寮も連続で相手したマレウスにもだいぶ疲労が見え、状況は五分五分というところで均衡を保っていた
そして作戦司令本部でも1人、疲労が見えた者がいた
イデア『はぁぁ..や、やっと別フィールドに移動させられた。あっちもいよいよ本気だな。僕のチートツール空間をなんとかして破ろうと躍起に なってる。ずっとニューロン・インターフェースを使い続けてて、頭パンクしそう』
『ご、ごめん。私の匂い、役に立たなかった?』
イデア『あー違う違う。ヒロイン氏の匂いは変わらず最高なんすわ。普通の状況ならプラマイゼロかプラ寄りになるとこだけど、マイナス側の量がえげつなくて間に合わないだけ。寧ろいてくれなかったらもっと早くダウンしてたかも...』
『ちょっとお休みする?』
イデア『いや、そんな暇はないんだよ。マレウス氏が闇の軍勢を大量生産するたびに発生するサーバーへの強烈な過負荷。飛び交う対ドラゴン用決戦アームズの調整データ...うう。
そろそろオルトにヘルプを..いやでも..』
?『兄さん!』