第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
イデア『げっ!!や、やや、やっぱり..母さん!』
主任『もう!イデくんが夢から醒めてからずーっとDMを送ってるのに、なんでママのアカウントブロックするの?チャットもスタッフにしか@してくれないし』
イデア『お、お、親と同じ組織に所属してるだけでも気まずさ炸裂なのに..パソコンの中身から夢の中まで全部見られた後に、母親と顔合わせたいわけないだろ!?』
主任『...ママ、何も見てない。ほんとだよ?』
ユウ『(あ..多分あの中で絶対目ぇ逸してるわ)』
イデア『な、何も見ずにオルトのギアをあの完成度で作れてるなら、それはそれで絶望っていうか..頼む。やりづらすぎるから、お互いのためにブロックさせてくれ〜〜〜!!』
オルト『兄さん、もう諦めた方がいいよ。その方が楽になれるよ』
オルトの宥めにも頭を抱えて唸るイデアの前に、父親も通話に参加しだし、更に頭を抱える事になった
しかし、この大事な局面で両親が自分たちの様子を見に来ただけではないのだろうと、2人に本題に入るように急かした
所長『お前に頼まれていた、雷霆の槍の代替品について報告がある。ドラゴンの一撃を受けても砕けない強度を持つ、魔法石...茨の谷の王室が所蔵する貴重な魔法石を全て提供していただいたが、どれも強度が足りない。王宮近衛兵の顧問であるジグボルト氏が、元近衛兵の妖精などに連絡を取り、引き続き捜索にあたってくれているが..』
セベク『お祖父様が..!』
シルバー『イデア先輩、話が見えないのだが..何故そんなに硬い魔法石が必要なんだ?』
イデア『最初に君たちを僕の夢に呼び寄せた時、説明しただろ。魔法領域を解除した後もマレウス氏が交戦の構えを見せるのであれば、こっちも応戦しなきゃいけない。
でも、茨の谷からドラゴンの情報が提供されればされるほど、生半可な武器じゃ太刀打ちできないのが分かってきた。ドラゴンの鱗は物理攻撃どころか魔法も弾くし、炎は岩すらも溶かす。
ドラゴンの炎を唯一防げるのは、世界最高の魔法耐性を持つ金属ミスティウムの盾だけ。
そしてドラゴンを傷つけることができるのも、特別純度の高い魔力を含んだ、硬度の高い魔法石を使用した剣だけだ。
要は、魔王を倒すためには超絶レア素材をふんだんに使った、専用の装備が必要ってこと』
