第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
『.....ありがと』
ふとモニターを見上げると、それぞれに映る彼らは全員柔らかな笑みを浮かべ、その周りの面々にも同じ笑みがこぼれていた。甘い言葉だけではなく厳しいことも言ってくれる優しい彼らの思いに、胸のつっかえが少しだけ剥がれ落ちた気がした
『...じゃあ、1個だけお願いしてもいい?
私が後で気持ちよくパチン!って出来るように、ツノ太郎のこと、いーっぱいお仕置きしてヘトヘトにしておいてね?』
『『『『勿論』』』』
挑発的な笑みで思いを託し満足そうにシルバーへスマホを返すと、その様子にニィッと口端を吊り上げていたイデアは、早速対マレウス戦に剥けて最初の選抜寮を送り出した
イデア『まずマレウス氏と戦ってもらうのは、ポムフィオーレ寮だ』
ヴィル『我らポムフィオーレは、ナイトレイブンカレッジで一番伝統のある寮。先陣を切るのは当然ね。
行くわよ、ルーク。エペル!』
『『ウィ!/はい!』』
イデア『じ、じゃあ、バトルマップに移動する前にまずはヴィル氏...世界的モデルによる最高の装備変更のお手本、見せてもろていいですか?休日の朝に放映されてるヒーロー番組ばりにキメキメのやつ、頼みますわ』
ヴィル『...休日の朝に放映されてるヒーロー番組、ね。ナイトレイブンカレッジ入学してすぐの頃、1度だけ出演のオファーが来たことがある』
イデア『え!!タイトルは!?何のシリーズ!?』
ヴィル『言わない。アタシの次点で選ばれた役者に失礼だもの。アタシに来たオファーは、例によって悪役だったし、学業を優先したいからその仕事は断った。
それに..実を言うとね。小さい頃から少しだけヒーロー役に憧れていたの。だからいいわ。1度だけやってあげる。
..アタシの変身、その目に焼きつけなさい!』
憧れだったヒーロー役。その役のように変身するという擬似的であっても世界を救うという意味で半分叶ったような心地に笑みを見せると、身なりを整え目を閉じると役者モードに切り替えた
そして誰もが最初は躊躇うあの呪文を高らかに叫ぶ
ヴィル『ドリームフォーム・チェンジ!
オーバーブロットフォーーーム!!!』