第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
視界の端、シルバーの隣でずっとタイミングを見計らおうと、気持ちが急いてソワソワしていながら中々切り出さない様子に、無理矢理に場を作ってレイラの背を押す
せっかくのイデアのお膳立てを無駄にするわけにもいかず、レイラはそのままシルバーのスマホから言葉を届けることにした
『.......ふぅ。みんな..レイラ、です。まずみんなと無事にまた会えてすごく嬉しい。
それでね、私のお話も聞いてほしいの。シルバーさんみたいにちゃんとしたことは言えないんだけど..それでもみんなに聞いてほしい』
返事はないが全員が耳を傾けてくれているのだと信じて言葉を続ける
『....あのね、まずは今までのこの旅の中でみんなにたくさん迷惑をかけてごめんなさい。私、強くないし泣き虫だから、いつもみんなに甘えて、頼ってばっかりで..そんな自分がやだった。
何もできないのにみんなはいつも私を褒めてくれて、ありがとうって言ってくれる。すごく嬉しいけどそのたびに苦しかった』
ユウ『レイラ..』
『もっとみんなの役に立ちたかった。みんなを頼るんじゃなくて頼りにされる人になりたかったんだけど、いつも上手くいかなくて...
あ、えっと、ごめんなさい。大事なときにこんな暗いこと言いたかったわけじゃないの。
あのね、これからみんなは大変な戦いに行く。でも私はここで戦わずにみんなのお手伝いしかできない。本当はもっと他にできることがあるのかなって探しに行きたいんだけど。
でも....ほんとは今、あんまり元気じゃないの。休んでも休んでも、体が重くて苦しいのが消えないまま』
カリム『ええっ!?そんな状態でいて大丈夫なのか?』
ジャミル『はぁ..あれほど無茶をするなって言っておいただろう。おい、ユウは何をやってたんだ』
ユウ『こっちも必死こいて守ってましたよ。てか、魔法使えないんだからあんま期待しないでください』